つづく
2021.4.2
「せめて100年つづくブランドに」
という思いで始められ
いつまでも愛される普遍的なものづくりを
続けてこられたmina perhonen。
創業25周年を記念した展覧会へ
先日伺いました。
これまで手掛けてこられた作品と共に
皆川さんが日々紡がれた想いが
随所に散りばめられた空間は
高揚感と安心感が混じりあうような
不思議な体感でした。
展示の中にデザイナーさんと職人さんとの
制作中のやりとりが残された
資料がいくつかあり
そのどれもがデザイナーさんの
一方通行の依頼ではなく
職人さんも同じ熱量で
試行錯誤を重ねられていました。
はじめは難しくてできないことを
お互い試行錯誤を重ねて
自分達にしかできないものを生み出す。
コスト重視の大量生産ではできないものを作り
長い年月をかけて磨かれてきた
職人の方々の技術を守ることが
続けていくことには大切だと
ある著書で語られていました。
私たちの家づくりも
たくさんの職人さん達に
日々協力して頂いています。
建具や家具ひとつにしても
すでに出来上がった工業製品を
取り付けるという選択肢がある中で
あえて一からデザインを考え、
技術者と打合せを重ねて
仕上げていくことも多いです。
手間も時間もコストも掛かりますが
仕上がりを目で見て、手で触れると
やっぱり良いなあと思います。
これから先の未来にも
今のような家づくりを続けていくために
職人さん達のこれまで培われた
技術力を大切に守っていけるよう
設計士として出来ることを
微力ながら心掛けていきたいと思います。
Takenaka