原っぱのような家

2021.12.31

建築家の青木淳さんが書いた
「原っぱと遊園地」という本を読みました。

この本では、あらかじめそこで行われることが
分かっている建築のことを「遊園地」、
そこで行われることでその中身がつくられていく
建築のことを「原っぱ」という表現をして、
建築がそこにいる人の行為を拘束してしまう
「遊園地」的建築が多くなってきていることへの
危機感等が記されています。
 
住宅の中でもダイニングはご飯を食べる場所、
キッチンは料理をつくる場所というように
そこで行われることがある程度
限定されるところがあります。
 
そんな行為が限定された空間でも、
心地よく豊かな空間ができたのであれば、
限定された行為を超えた
使われ方をするのではないかと思います。
 
「原っぱ」のように
そこにいる人が行うことによって
様々な居場所が作り上げられるような家が設計したい。
私が設計士として目指すべきところを
指し示してくれた本でした。
 
Horikawa