佐川美術館

2022.2.4

以前、滋賀県にある佐川美術館に行きました。
 
滋賀県にある、佐川急便株式会社が運営している
美術館です。
本館(1998年竣工)と樂吉左衛門館(2007年竣工)で
構成され、
切妻屋根の美術館は大部分が水庭に
囲まれています。

 
入口から一直線のアプローチを抜けて
エントランスにアクセスします。

 
美術館の中で一番印象に残っているのが
樂吉左衛門館内の茶室です。
陶芸家の樂吉左衛門さんが設計の創案をして、
茶室の床の高さと外部の水庭の高さが
極力同じになるように設計されています。
「水面と同じ高さに座す。人は自然と同じレベル、
目線で生きていかなければならない」
という思いが込められているそうです。
 
茶室は、水庭との水平ラインがとても美しく、
光によってきらめく水面と、
風になびく植栽と
周りの景色と静かな空気感を感じられる、
自然と調和した空間となっていました。
腰掛けると、水庭と目線がぐっと近くなり
また違った視点で景色を楽しむことができます。
 
見学した際は晴れでしたが、きっと曇りの日や雨の日、
雪の日、
四季によっても表情を変えて楽しめる
空間ではないかと感じました。
 
残念ながら現在はコロナの影響で茶室見学が
中止となっていますが、
また機会があれば訪れたいと思います。
 
Imamura