心躍ること

2022.4.29

皆さんの心躍るモノやコトは何でしょうか。
私の心躍ることは、美術を鑑賞することです。
これまでは美術の教科書でもおなじみの画家や
アーティストの展覧会へ行くことが
多かったのですが、この頃は
若手アーティストの作品に心惹かれています。
 
私も働き盛りの年齢になり、
家づくりの仕事が充実しているのと同じように
同世代のアーティストもまた
ギャラリーやメディアに登場し
活躍している場面を見る機会が増えてきました。
というよりも意識的に同世代を追っている節が
あります。
作品それ自体の美しさや
アート体験に心惹かれるのはもちろんですが
同じ時代を生きているからこそ
想うところが重なったり
同世代の活躍が自分を奮い立たせるきっかけに
なっているのを強く感じます。
 
最近だとさらに若手にあたる
愛知県立芸術大学の卒業修了制作展へ行ってきました。

 

 

作品を鑑賞する場所といえば
美術館やギャラリーが一般的ですが
今回の展示は大学キャンパス内。
設計は吉村順三さんと奥村昭雄さんで、
教育環境にふさわしい独自性をもった
デザインの建物が点在して建っています。
北側採光の安定した自然光に包まれたアトリエ内で
鑑賞する油絵や日本画は
色彩の豊かさや岩絵具の表情を
つぶさに観察することができます。
アーティストが制作する環境
そのままで鑑賞する行為は
ライブ感があり、制作過程に直接触れているような
感覚になります。
この場所で制作意欲を燃やす学生の姿が
垣間見えた気がしました。

 

 

浴びるようにアートと建築を堪能し、
この日はとても刺激的な一日でした。
こんなにも近い(名古屋名東モデルから車で15分)のに、
何故今まで来なかったのか。
これからは毎年行きたいと思います。

 
Kimata