暮らしに馴染む
2022.5.6
先日、1年半ほど前にお引き渡しをしたお客さまと
お話ししていた際、
「ようやく家に馴染んできました」ということを
おっしゃっていました。
暮らしの中での何気ない所作が
自然に家とリンクするようになった、
というお話でしたが、
その「馴染む」という言葉に
何だか嬉しい気持ちになりました。
いつもふとした時に、
暮らしを切り取った写真を送ってくださり、
家を大切に、
楽しみながら生活をされているのが伝わってきます。
そのお客さまの「家に馴染んできた」という言葉から、
ご家族と家との関係がより親密になったのかな、
ということを想像し、
この先もっと、あの家と仲良く、
共に暮らしていっていただけるのだろうなと
暖かい気持ちになったのでした。
馴染むという言葉は、
物事や場所に慣れて親しみを持つ
味わいや調子などが一つに溶け合う。
程よく調和する
と解説されています。
家は、人々の暮らしの背景となって、
日常にそっと寄り添う存在であれたら、
と思っていますが、
その中で年月をかけながら関係を築き、
人々の暮らしに家が「馴染み」、
そしてそれが「愛着」へとつながって、
自分の家を「ずっとすき」でいてもらえたら。
これ以上に嬉しいことはないなぁと思います。
自分が理想とする家づくりを思い出させてもらえた、
貴重な言葉でした。
Kumazaki