金継ぎについて
2022.5.20
私は陶器が好きで
作家さんが作った食器などをよく買ったりしますが、
長く使っているうちにどうしても欠けたり、
時には割ってしまう事もあります。
陶器は当然いつかは割れてしまうものですが、
実際に割ってしまうと、
やはりショックも大きいです。
そんな折に、とあるレストランで
金継ぎされた食器で料理を提供するお店に出会い、
金継ぎで補修することで
割れた食器を補修できることを知りました。
金継ぎとは、茶器で有名ですが、
米粒や漆、金粉などを使って欠けや
割れてしまった陶磁器を修復する技法です。
調べてみるまで知らなかったのですが、
今は金継ぎに必要な道具がセットになった商品も
売られており、
解説しているサイトも多いので、
始めるまでは敷居が高いとおもっていた金継ぎも、
始めてみるととても楽しく簡単にできました。
修復をするのに、漆の乾燥などの工程を要し、
ひと月ほどかかる金継ぎですが、
上手く修復すると割れる前より
魅力的になるような気がします。
大切にしてきたものを上手く修復できると、
修復にかかった時間も相まって、
より愛情が深まることを実感できるのです。
これは家づくりについても
共通しているように思います。
補修を重ねながら、時を重ねて使い込んでいく。
そうした時間を使い手とモノとの間で共有することが、
より豊かな暮らしを送るためのヒントになるではと、
金継ぎという作業を通して思いました。
Suzuki