伊勢神宮
2022.5.27
少し前に、初めて伊勢神宮を訪れました。
皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)をはじめ
125の宮社から成り立っており、
三大聖地のひとつとして長い歴史を誇る神宮です。
外宮先祭にならい、外宮から参拝しました。
鳥居をくぐると、
長い年月を感じさせる巨大な木々が生い茂り、
その木漏れ日が照らす正殿までの参道は
神聖さを感じさせ、
自然と口を噤んでしまう空間に少し緊張しました。
次に内宮に向かいました。
入り口にかかる宇治橋が日常と非日常な空間を繋ぐ
架け橋のような役割をしており、
五十鈴川の澄んだ川面を眺めていると
心も体も清められる気持ちになります。
長い参道を、
玉砂利を踏みしめながら奥に進んで行くと
石段の先に正宮があり、
その正面に立った際に白い御幌が
舞い上がって向こう側が見えると
心が満たされたような不思議な感覚になりました。
伊勢神宮は、20年に一度、
宮処などの建造物を造り替え、
それらに附属する宝物類全てを新調する
「式年遷宮」という神事によって
1300年以上その姿を保ち続けているそうです。
解体と再生を繰り返しながら
古来の技術や伝統を継承することで、
神宮の永遠性を保とうとする
日本特有の考え方は興味深いと感じました。
見えない「何か」や自然に対して
の念を覚えながら
先人の方々も、
それから先を生きる人々も同じ景色を見て、
同じような感情を抱くのだと思うと
胸がいっぱいになると同時に、
伝え継ぐことの大切さを痛感します。
これからは定期的に訪れ、
天気や四季の変化によって
異なる表情を拝みたいと思います。
Nagino