時計がない暮らし
2023.2.17
以前、僧侶さまが暮らされている寺院に
お邪魔させていただきました。
400年ほど前に建設された寺院で一部補修は
行われていますが
現在もその姿を残していました。
建物自体にもすごく感動しましたが
僧侶さまの暮らしの中に時計がないということが
私の中では驚きでした。
朝は明るくなると目を覚まし、
夜は暗くなると一日が終わる。
時計がないことは一見、不便に思いますが、
お話を伺う中で、より陽の流れ、自然の流れを感じながら
暮らしを営んでいるのが伝わってきました。
寺院は大きい土地に坪庭がいくつもあり、
廊下となる縁側は屋外に面しています。
実際の住宅では寺院のように条件がよい土地は少なく
時計がない生活を送ることも、日常において難しいです。
それでも、その時に体験した一日の陽の流れ、
自然の流れを感じて暮らしができる空間を
住宅においても設計できるよう努めていきたいと
思っています。
Yasumoto