座ること
2023.11.24
人は歩き回ったり、立っていると、
疲れて自然と座りたくなります。
日々の暮らしの中でも座っている時間は
大部分を占めるのではないでしょうか。
私は設計していく中で
どこにどう座ったら心地がよいかを
考えることが多いです。
ここに座ったら空がきれいに見えそうだな。
こっちに座ったら家族が楽しそうに過ごしている様子が
見えそうだな。
こっちは少しこもった感じで読書がはかどりそうだな。
など、暮らしの場面を想像しながら
空間を考えていきます。
空間に合わせて
造作のソファやベンチをご提案することも多いです。
囲われた造作のコンクリートベンチのある庭
夏の終わりの夕暮れ、
ひんやりとした感触のあるベンチに腰かける心地よさ
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/1_sp.jpg)
開けた景色へ向かう開放的な木製ベンチ
木陰が落ち、風が抜ける気持ちの良いデッキ
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/2_sp.jpg)
カーペット敷きで床に座れるこもり部屋
足をのばしてゆったり過ごせる落ち着いた空間
![](https://neie.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/3_sp.jpg)
座る場所は
どのような光がはいるか、風は抜けるのか
囲まれているのか開けているのか
座った感触は
柔らかいのか硬いのか
ぬくもりがあるのか、ひんやりしているのか
さらさらしているのか、ざらざらしているのか
など、座ることについて考えることは、
より豊かな暮らしにつながっていくのではないか
と思います。
日々の暮らしの中で心が豊かになる場所がある、
そんな家を設計していきたいです。
Tahara