心躍るひととき

少し前に京都の建仁寺に行ってきました。
 
町屋や石畳など京情緒あふれる場所にたたずむ、
京都最古の禅寺です。
中に入ると次にどんな景色が広がるのか
期待に満ちていきます。
 

 
足を進めていくと奥行の深い回廊が続く
「潮音庭」のお庭に導かれ、
 
地面を覆いつくした苔類やモミジの紅葉の姿は
可憐でありつつも歴史を感じられ、
ついつい足行く人たちも足をとめたくなります。
 
ガイドの方にお話をお聞きすると、
ぐるりと回廊を歩いてみて
一番「綺麗」と思う瞬間を探すこと。
次に訪れた気持ちや季節により
何度訪れても違った「綺麗」に出会えるそうです。
 
ふと足を止め風景を一枚撮ってみました。
 

 
地面につきそうなほど飛びでた
大きく成長した紅葉の姿、
力強くも整然とした石の姿に
心惹かれこの一瞬を写真に残しました。
 
今回は天気に恵まれた秋に訪れた瞬間でしたが、
雨露に生き生きとする苔たちの雨の日、
ぼんやりと橙色に照らされる夕方、
ちいさな新緑が芽吹いてくる春の日、、、
 
色々な瞬間を想像してみると、
次はどんな「綺麗」に出会えるのだろうと
心が躍るひとときでした。
 
Kurachi